私が目標として思い描いていること、
それは「障がいのある人が、全てにおいて自立すること」なんです。
障がいのある人が自立するためには、大きく分けて2つの「自立」が必要だと思います。
ひとつめは、生活するための自立。
障がいが無ければ、子どもの頃から出来る日常生活の習慣でも、難しいことがたくさんあります。
着替えをしたり、食事をしたり、お風呂に入ったり。
もしも、ひとりで生きていくならば、買い物に行ったり、洗濯や掃除もしなければいけませんね。
でもこれは、家庭や学校で、そして地域の人達・・・
いろんな人からの支援で学んだり手伝ってもらう事で
障がいにもよりますが、自立に近づく事ができそうです。
ふたつめは、経済的な自立。
例えば、私の娘、ちーちゃんは、脳性まひという障がいがあり、
大人になっても小さな子どものような状態です。
私の暮らしている伊豆では、ちーちゃんのような子どもの将来について考えるとき、
「お給料を稼ぎ、経済的な自立をする。」
そんな
ことは、現実感に乏しい夢物語に感じてしまいます。
経済的な自立はおろか、施設以外の所で
「就職して働く」 ことでさえ大変なことなのですから。
今の福祉のしくみではなかなか難しいのです。
福祉施設も足りない状態なので、行き場所の確保だけでも大変な時代です。
それに、たとえ福祉施設に入所出来たとしても、1ヶ月のお給料は1万円前後。
そんな覚悟をしなければなりません!!
経済的な自立が、もし出来たなら。。。私が思い描いている夢は・・・
ちーちゃんは、大人になったら家から出てグループホームに入ります。
グループホームは、障がいのある人たちが集まって、気の合う仲間たちと暮らすための家です。
家賃は1万5千円くらいでしょうか。光熱費は入所の人たちで割り勘。
食事代は別料金です。
そこから、お仕事に通います。
仕事も、ただ行って作業をして帰るだけの仕事ではなく
頑張った分だけお給料がもらえるところです。
ここがとっても大事です(笑)
ちーちゃんは、お金の勘定は得意ではありませんが
紙のお金を使えば、沢山欲しい物が買えることを知っています(笑)
と言うことは、
きっと仕事を頑張るでしょう。
きっと仕事が楽しくなるでしょう。
毎日の生活の中で、やりがいを持って働いていくでしょう。
ちーちゃんは、自分で働いてお金を稼いで、自分の生活のためにお金を払って、
全てにおいて自分の力で「自立して生活を送る」のです。
そうなったら、私は、もう安心です。
ちーちゃんは3姉妹の2番目です。
お姉ちゃんと、妹がいます。
周りの人はきっと、お姉ちゃんと妹がちーちゃんの面倒を見るんだろうと思っているのだと思います。
でも、私はそうなって欲しくない。
なぜなら、お姉ちゃんにも妹にもそれぞれの人生があるからです。
障がいがあるとかないとかに関係なく、娘たち一人一人が自分の人生を思い残すことなく
一日一日を過ごしていって欲しい。それが、私の願いなのです。
障がいのある子も、その兄弟姉妹も
自分のやりたい事をやって、生きていって欲しいんです。
その中で、どちらかがちーちゃんと一緒の人生を選んだとしたら
それは、それでもかまわないけど、あえて、強制はしたくないと考えてます。
3人とも全てにおいて自立してくれれば
私は先に死んでしまっても思い残すことはないでしょう。
ちーちゃんがまだ赤ちゃんの時に
どこかのドラマじゃないけれど
今のままでは、この子を置いて死ねない。。。
自分の余命が分かったら、一緒に連れて行かなくてはいけないと
本当にまじめに考えたことがあります。
でも、突然の事故だったらどうしよう。。。なんて。
お先真っ暗の話です。
障がいを持つ子どもを育てていこうとすると
親なら誰でも、最悪の遠い未来を想像していると思います。
高校までは行き先があるので
心配もありませんが、そこから先ですね。
行き先が無くなって、家に常にいるようになってしまったら
最悪の遠い未来が現実になってしまいます。
そうならないために
自立させるための場所が必要だと考え始めたんです。
伊豆という土地は、さまざまな資源が豊富な地域です。
海・山・温泉という自然資源もありますし、
土地に根付いている明るく優しい方たちも、人という資源ですよね。
だからこそ、地域の方々と力を合わせて取り組めば、障がいがあっても、
『伊豆で暮らす』ことが出来るのではないかと思ったのです。
そこが、活動の始まりです。
学校を卒業したあと、障がいがあっても、きちんとお給料をもらえる働き場所を
「そらいろ」で作りたいと思いました。
欲を言い始めるときりが無いけれど
みんながごく普通な幸せを手にいれることが目標なんです。
障がいが無かったなら、ごく当たり前に手に入るような、ささやかな幸せ。
そらいろの活動が、
障がいのある子どもを授かった親御さんが
生まれた子どもの未来と、
自分の未来と、
家族の未来に、
落胆するのではなく、
意味のある人生を送れることと
助けてくれる人が沢山いることに
気づいてもらうきっかけに
なることが出来たら最高ですね〜。
かっこいいことはいくらでも言えるのでこれを実現するために
頑張らないとならないですね(^▽^;) 頑張ります!!!
そらいろ代表 鈴木 美紀
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